某国の思惑
間もなく東京オリンピックが始まる。
コロナ感染者も急速に増えている。
ワクチン接収も増えている。
様々の要因が絡み合ってどうなるのだろう？
とにかく無事に成功する事を願っている。
オリンピックに合わせて、隣国の文大統領が日本に訪日したいそうだ。
日本にとっては、多くの中の一国にすぎない。菅総理はオリンピックやコロナ患者増加の日本国内事情で忙しく、
別にこのタイミングで会う必要性は一切ない。
しかし文大統領にとっては日本の来なくてはいけない、一刻を争う緊急事態なのだろう。
もう「日本には負けない」と豪語し、歴代両国の代表が合意にこぎつけた、慰安婦問題や徴用工問題を全て破棄し、
日本を敵国と考えて政権を進めてきた「共に民主党」の文代表はこのタイミングで日本に来て何をしたいのか？
韓国では、日本と同様にコロナ患者が急増している。
一方で、日本と決定的に違うのはワクチンが圧倒的に不足している事である。
1回目の接種を終わって、1カ月以上経っても2回目の接種が未だに不可能な人が大勢存在する。
勿論、1回目を打てない人も多く存在する。
1回目の英アストラゼネカのワクチンが入らずに、2回目の接種はファイザーかモデルナになりそうだ。
それでも、英アストラゼネカ含めて何処のワクチンも現在手に入らない。急遽イスラエルから70万人分のワクチンを借りてきた。
また、先進国が予算を負担して、発展途上国へ無償でワクチンの供給を行う「COVAX」からもワクチン供給を受けている。
「韓国は先進国の仲間入り」と先月G7に招待されて豪語していたのに、CAVAXから供給を受けるのか？？
もうワクチン獲得で出来る事は何でもやっている感は否めない。
日本の熊本には、英アストラゼネカのワクチンを作る工場がある。
勿論、英メーカーの許可なしに日本側で勝手に流用できないが、それでも日本で使用する1億2000万回分は日本政府は既に確保している。
しかしご存じのように日本では、認可が取れているにもかかわらず、アストラゼネカのワクチンは使わない。
賞味期限があるので、有効利用する為に日本で確保した分を、台湾やベトナムに譲っている。
文大統領は、このワクチンを喉から手が出るほど欲しいのだと思う。
・・・・・・・・・
韓国は、現在、製造大国である。
電子機器や、鉄鋼、車など、多くの世界需要を持っている。
日本は製造業国家として韓国や中国に抜かれてしまったのか？
実は、そうでは無い。日本はもっとしたたかだ。
どの製造業も、原材料が無ければ製造できない。
その原材料は日歩進化し、原材料が最先端で高度な物でないと商品（完成品）として評価されない。
その特許や開発は世界でも日本が秀でている。
日本は製造国ではなく、素材国へとシフトしている。
素材産業では日本が技術も数も世界トップである。
そして素材の世界では、いまだにmade in japanの神話は世界中で生きている。
お隣の韓国に限っても、日本の素材が無いと生産できない工業生産品が多く存在する。
日本と韓国における国交の不和により、輸出規制は直接的な攻撃ではなくお互いの国民には些細な問題の一部に見えるが
、製造大国である韓国にとってはボディーブローの様に時間が経つほど効いてきている。
韓国経済にとって死活問題の日本の輸出規制を解除する事は、今の大統領の絶対的な命題なのである。
世界中で日本しか製造できない高度な半導体原料がある。
この一部は、核兵器にも転用できる高濃度フッ化水素等の危険物質だ。
多くの国はきちんと日本国へ輸入申請して貿易している。
一方で韓国は、「ホワイト国」と言ってこの原材料（素材）を無審査での輸入が可能だった。
日本海沖で、二隻の船が頻繁に積み荷を交換している。いわゆる物資の横流し（セドリ）である
その一隻は、半導体原料を積んだ日本から韓国に向かう船である。
その後、海上自衛隊のP-1哨戒機は日本海付近でセドリを警戒し続ける事になる。
2018年12月に韓国海軍の駆逐艦が、警戒飛行を続ける日本のP-1哨戒機へ突然レーダー照射を行う。
約半年後、2019年の夏に、日本は韓国をホワイト国から外した。
別に、ホワイト国から外しても、韓国は日本から通常輸入に何の問題もない。
きちんと書類を提出して、その原料を管理運営すればよい。それさえあれば日本は輸出できる。
他国はすべてそうしている。
但しホワイト国でない全ての国は、その原料が何処でどの様に使われたか、日本に証明しなくてはならない。
2020年6月に北朝鮮の開城（ケソン）工業団地内にある南北連絡事務所を北朝鮮が爆破した。
これは韓国が出資し、北朝鮮と合同で運用していた施設である。
日本が韓国へホワイト国を外し、高濃度フッ化水素が韓国が自由に手に入らなくなった1年後である。
2021年1月、韓国のタンカーがイラン沖で突然拿捕された。
日本が韓国をホワイト国から外した1年半後である。
「韓国のタンカーがイラン近隣の海を汚した」という訳の分からない理由。
タンカーの解放の条件をイランは韓国へ以下のように突きつけた。
韓国に輸出した未納の石油代7200億円を支払えという条件だ。
しかし、韓国はアメリカ含む国連のイラン国連制裁を理由に「イランへの韓国国内からの支払いは凍結されて出来ない」と答えている。
矛盾がある？？？
イラン国連制裁は2012年の事。10年前より韓国の口座からイランへは送金できない。
それは韓国もイランも両国わかっていたはず。
それにも関わらず7200億円分の石油を、何故イランは韓国へ石油輸出したのか？
現金で支払えない事は分かっていたはず。両国はどうするつもりだったのだろう？
数年前の日本では、北朝鮮から発射さえれたミサイルアラート（警報）が鳴り続けていた。
北朝鮮の核実験のニュースは数週間おきに日本で報道されていた。
イラクも核実験のニュースが頻繁にあり、国際情勢でアメリカと緊迫していた。
ここ2～3年の間はこれらのニュースが一切なくなった。
コロナのせいで世界の核兵器問題が沈静化して平和になったのか？
私はそうではない気がしている・・・・
次回へ
2021年07月16日付
