夢に出てきたので・・

変な夢を見た。

その内容を書いてみようか・・・ 勿論、この話はフィクション。私の夢の中のお話。

ある地方都市で、劇場という場所で女の子のアイドルグループが活動している。
やはり女の子のグループ。仲間割れも激しい。選挙と称して順位が付けられる。 従って、ファンにとっては仲良しグループだが、アイドル当人たちは全員が敵なわけだ。

やはり問題が起きた。アイドルの一人がファンに襲われた。 どうもその事件にはライバルのアイドル達も関与していたらしい。 しかし最終的に関係者(大人たち)は不問に伏せた。大人の事情があったようだ。


アイドル間で順位を競うわせるシステムの弊害が明らかに出始めている。 特定のアイドルのグッズ等の購入金額が多ければ、そのアイドルは頂点に上がれる。 アイドルとして人気や支持が多いことより、消費をさせた金額で評価が決まるという事。

ここでのアイドルの心理は、水商売のホステスと同じ。 広く浅くは難しい。ならばお金持ちの特定の客を太客として特別に自分に引き込むしかない。

研修生と称したデビューしたばかりの無名のアイドルが、一挙に数十位もランクを上げるのは通常は考えられない。 媒体の露出数も少なく知名度は皆無。そんな研修生にファンがいきなり増える訳が無い。 今までに他のアイドルを推していたファンが、気持ちが入れ替わって大量に推しメンに変わる事も考えにくい。

それは特定の太客が対象のアイドルに大量消費をしているから。そして太客はその見返りをアイドルに求める。 太客になった以上は推しメンに対して、アイドルとして握手会だけの存在で満足する訳ではないのは、誰でもわかると思う。 また、太客は運営側にとっても大事な顧客である。劇場に頻繁に通い、大量に消費をしてくれる上客を無下に否定する事も出来ない。
この構図は太客とアイドルと運営側が、3者共に意見と利益が合致している事なのである。 表面上はタブーとされていても、実際はこの方式で運営がうまく言っている部分もある。


その現状のシステムに意義を唱えて反旗をひるがえせば、淘汰される事は仕方が無い。 その流れに身を任せるアイドルと太客は、邪魔者は淘汰したくなる。 アイドルは自分が上がる為に様々な太客に指示を出す。太客はアイドルの言いなりにに動く。 一方で太客はアイドルに相応の対価を求める・・・・・

しかし太客に利用されて、用済みとされれば後は悲惨な末路が待っている事をアイドル達は気がつかない。
「自分との関係を世の中に暴露する」と脅かされれば、恋愛禁止のアイドルグループにはもう居られない。 ほとんど脅迫の毎日で奴隷の様に太客に仕える事となる。 グループを辞めようものなら、太客はアイドルとの刺激的な写真を週刊誌に売る事で、 グループアイドルは脱退後別のアイドル活動としても芸能界にいられなくなる。

そこでアイドルが取る行動が、「卒業」と称して芸能界を引退して学生(一般人)になること。 一般人になれば写真週刊誌もプライバシーの問題で写真を載せる事はできない。 出版社にとっても、一般人なので芸能事務所から出版差し止めの謝礼を受け取るメリットもない。 しかし元アイドルにとって、新しい環境の学生とは名ばかりで、皆人間不信の廃人になってしまう。


運営側は全てを分かっている。でもどうする事も出来ない。 地方劇場の運営は、毎日劇場に足を運び、大量に消費する太客達に支えられていると言っても過言でないからだ。 水商売でも上顧客を毎日店に連れてくるホステスに対して、どのような私生活を送っていても咎める店主はいないであろう。
グループに恋愛禁止のルールがあっても関係ない。何故ならばアイドルに恋愛感情はほとんどない。 太客にとっては、疑似恋愛なのもわかってる。それ以上に可愛いアイドルを自分の思い通りにできる事が大きい。 双方にとっては恋愛ではなく、ある種のビジネス。 皮肉なことに事実上ルールは破っていないのである。

劇場で問題が起きた時に、騒動の処理が上手く行かずに、地方劇場の支配人が更迭された。 しかし実際は本社に移動し高いポジションに就いた。更迭ではなく栄転だった。 自分が悪者になり、今の運営システム(利益構造)を守ったという事なのかも知れない。


今回の件もテレビ局も週刊誌も、勿論、当事者達も業界関係者なら全てを知っている人が多いはず。 でも誰一人として真実や発言をしようとしない。発表も出来ない。 意見を求められてもお茶を濁すしかない。 メディアに限らず、同じ業界の人は意見を言う事もどうする事も出来ない。

システム通りに真面目にやろうとする者は、上手くこの業界は渡れない。 黒いものを理解し、自分を捨てて、長いものに巻かれる事で評価される。 それが出来なければ生き残れない。それを実践できるタフさも求められる。
矛盾が多いそんな世界にも関わらず、華やかな世界に憧れを抱く若者達も多くいる。
この業界の闇は深そうだ。
真っすぐに実直に一生懸命やっている者に、本当の光が当たって欲しい。そういう世界であって欲しい
そう思っていたら、夢から覚めた。
結構リアリティーのある夢だったな・・・・



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2019年04月25日付

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