諸外国の怪しい動き

社長のコラムとしては相応しいかどうか分かりませんが、最近気になる近隣諸国の社会情勢について。
今回の話題は、経営もゴルフも全く関係ないですが・・・


最近、北の国がやたらとミサイルを発射している。
我々は平和ボケしているせいか、「またミサイル発射かい。まったく何やってんだーーー」としか捉えていない。

でも、私個人的には結構やばいと思っている。
私が生まれて50年。アジア諸国での戦争はベトナム戦争ぐらいだったと思う。
それは日本にとって対岸の火事どころか、遠い国の出来事だった。

アジアの問題国と言えば北の方の国になると思う。拉致や飛行機爆破などのテロはあったが、 それでも戦争に発展するような軍事行動は控えられてきた。

ところが最近は北朝鮮に限って軍事行動が加速している。
我々がテレビのニュースで知る内容だけでなく、日本国も政府の応報としてミサイル発射情報を告知し始めた。
平和で呑気な我が日本国において、ここまで政府が国民に戦争予告を啓蒙する事はかつてなかった。 今までと緊張状況が明らかに変わっているという事を感じる。
https://www.youtube.com/watch?v=hcbbo14uud4

アメリカの第7艦隊は横須賀がベースである。中東や中国の行動に目を光らせるのが目的だからだ。 しかし現在は多くの艦船が日本海に集結している。
アメリカ西海岸を守るサンディエゴを拠点とする第3艦隊も、現在は東アジアへ合流している。 中国も問題であるが、明らかに北朝鮮が緊迫している証拠だと思う。

北の国がミサイルを完成させて核を搭載すると、間違いなく世界の構図が変わってしまう。

これ以上挑発すると、アメリカは本気で動くと思う。
私は核ミサイルを完成させる前に叩きに行くと思う。

アメリカを敵国とみなす、北朝鮮だけでなく、ISIS(イスラム国)などに核の武器が渡れば、テロ行為どころの騒ぎじゃない。
もう取り返しがつかない。イスラム国が核を持てば、自爆テロが簡単に出来る位だから、核兵器を手にすれば恐らく躊躇せずに使うであろうと思う。
その前に北朝鮮の核兵器の開発を止めなければいけない。


日本やオーストラリアのように、陸地隣接国が少ない大陸国家であるアメリカは、自国を直接攻撃される事を非常に嫌う。

1960年代のキューバ危機を知っているだろうか?
ソ連とキューバが同盟を結び、アメリカを直接攻撃できる核攻撃施設をキューバに作ったのだ。
当時のソ連は直接アメリカを攻撃できる長距離高度なミサイルシステムを持っていなかった。 だからアメリカの隣国のキューバに作ったのだ。
キューバ危機は、多くの映画にもなる程ドラマチックだった。 両国で核戦争ギリギリまでの攻防が繰り返された。
第3次世界大戦が回避されたと言われたほどだ。知らない人は是非調べて欲しい。
キューバ危機の原因は、直接の戦争を仕掛けるか否かではない。 アメリカを攻撃できる施設をキューバに作ったか否かの前段階の問題である。 それだけで戦争の危機になった。

今回もこのキューバ危機に酷似している。
しかし今回は明らかに根本が違う。
キューバ危機は、冷戦中でもソ連・アメリカ共に各国のリーダー達が戦争を望んでいなかった為に戦争をせずに終息した。
北の国は戦争を武器に交渉している。自分達の交渉目的を達成できなければ戦争するという事になる。

恐らくアメリカは戦争を避けるために、 イラク戦争時のフセイン大統領暗殺、イスラム国のビンラディン暗殺の様に、 指導者の暗殺に動くのではないかと私は勝手に想像している。
敵対国に対して行うリーダーの暗殺。最近のアメリカの常套手段である。

北の指導者自身もその流れを感じている気がする。
自分の兄をマレーシアで殺害したり、自分の廻りで長く尽くした高官を処刑するのは、 自分の地位を強固にする為では無い気がする。この国は一度元首になれば死ぬまで元首のままだ。 自分の地位は死なない限り揺るがない国家なので、地位の保全で身内を殺害する必要はない。。
自分の居場所や情報を、アメリカ含め自国の反対派にも知られる事を恐れているのではないだろうか?

しかし順調にはいかない。 アメリカの攻撃的な流れに賛成できない国がある。

この流れを一番嫌がっているのは恐らく隣国の韓国だ。
もし北朝鮮が崩壊したら、大量の難民が韓国に流入する。 治安の問題だけでなく、現在瀕死の韓国経済にとって、今ここで隣接国の崩壊は自国も滅亡に匹敵する。
今は統一する余裕はない。むしろ北朝鮮という国を政権を維持してほしいはずだ。 だから国際社会とは流れが反対になっても、北に対して融和政策にならざるを得ない。
アメリカも隣国の韓国が反対すれば無理に攻撃できない。その結末の責任を取る必要が出てくる。
日本の防衛大臣は辞任した。 私も賛成だ。
大臣として問題が多いからだろうが、それ以上に今回有事になれば、絶対にきちんと対応できないだろう。
与党でも野党でも構わないから、防衛大臣や外務大臣はしっかりした人が良い。


何とかならないだろうか??

北の国と防衛大臣・・・・
この国が平和でいられますように



次回へ
2017年8月1日付

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